クリニック案内Clinic

医療法人宝歯会は、福岡県北九州市を中心に山口県、広島県、岡山県、兵庫県にて21の歯科医院を運営する歯科医療グループです。

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    歯科医院への通院が困難な方々のために、ご自宅や施設・病院へ直接訪問いたします。

「正しさ」と「優しさ」

〇「正しさ」と「優しさ」
昨日、会計士、税理士、そして弁護士の先生方と恒例のミーティングを行いました。
彼らは、論理的思考力が非常に優れています。
ミーティングでは、運営に於いて重要な事、そしてどのようにすれば良いか等、アドバイスを多く頂きます。
その内容は、数字が隅から隅まで精査された論理的で合理的な、理に適ったものであり、私自身非常に勉強になります。

しかし私は、しっかり考えることもせず、彼らのくれたアドバイス通りに運営していくのは、如何なものかと思っています。

我々のグループでは、それぞれ大切なものを持った分院長が医院を運営しています。
彼らにはそれぞれ、「大切にしている事」「大切にしているもの」があります。
我々のグループでは、必要最小限の規律を守れば、分院長に最大限の裁量権を与えています。
これが我々グループの基本である、「規律の中の自由」という考え方です。
宝歯会の良さ、宝歯会の成長、そして分院長の成長はここに起因しています。

「規律の中の自由」という事を大切にしている我々だからこそ、数字だけで運営の方針を決めることはしていません。
あくまでも、その数字を受け止めるリーダーたる分院長に合わせて、ミーティングで指摘のあったアドバイスを、彼らなりに伝えるようにしています。
だからこそ数字の解釈によるアドバイス等は、慎重に分院長に伝えるべきだと考えています。

運営で最も大切なのは、数字を「正しく」解釈する事ではなく、数字を受け止める人に対して「優しく」伝えることだと、私は考えています。

運営というのは「正しさ」だけでは成り立ちません。
また、「優しさ」だけでも成り立ちません。
運営というのは、「正しさ」と「優しさ」が両立するものだと考えて、私は運営しています。



〇日経新聞
子どもの風邪が流行っているそうです。
コロナの感染拡大により、過保護なまでに行われた感染対策こそが原因だそうです。
免疫力低下による風邪の流行はまだまだ続きそうです。

昨日アメリカの6月の雇用統計が発表されました。
先週時点での市場予想では40万人以上とされていましたが、昨日発表された統計では22万人でした。
しかしながら、失業率は過去最低で、パートの賃金も上昇しています。
インフレがまだまだ続いている証拠だと感じるとともに、次回の利上げは必至だと感じました。

国債決算銀行のアグスティン・カルステンス総支配人が、日曜の夜に会見を開きました。
『今の金融政策だけではどうしようもない。これまでと違うやり方でないと現在の危機を乗り越えることは出来ない。』との発言がありました。
インフレーションが如何に深刻な状況かが分かります。
しかし、「どのように」「誰が」やっていくのかは、具体的には今分からないというのが問題であると感じます。

ウクライナでクラスター弾を使用することを、アメリカが発表しました。
クラスター弾はその構造上、無差別に人を殺してしまう事、戦争後も不発弾が残りやすいことが問題視されています。
クラスター弾の使用を禁止する「オスロ条約」には世界各国の多くが加盟していますが、アメリカ、ロシア、日本はこの条約に加盟していません。
そして今回、アメリカのクラスター弾使用宣言に世界中の国々から批判が上がっていますが、日本は反対の声を上げていません。
民間人に被害が及ぶ、そして戦争が終わった後も危険を残すこのクラスター弾の使用には、日本も反対の声を上げるべきだと思います。

イーロンマスクが発射した2000機の新型衛星についての記事がありました。
この2000機の新型衛星は従来のものとは大きく3つの違いがあります。
従来の衛星よりも小さいこと、従来の衛星よりも大気圏に近い場所を飛んでいる事、そして常に動きまわっている事、の3つです。
この新型衛星が3つから4つで連携を行う事で、より早く、より正確に情報を届けることが出来ます。
今後更にIT化が進んでいく中で、情報の価値が高まっていきます。
このような施策をいち早くとったイーロンマスクには、やはり先見の明があり、天才だと感じました。



〇「一呼吸置く」

昨日、熊本から小倉へ新幹線で帰りました。
私はお気に入りの本を読んでいましたが、車内では幼稚園くらいの可愛らしい女の子が、騒がしく走っていました。
私自身も少し騒がしく感じていたくらいです。

私の席の斜め前では、パソコンを忙しそうに触っているビジネスマンがいらっしゃいました。
そして、それは突然のことでした。
彼がその女の子に対して「うるさい!」と大きな声で怒鳴りつけたのです。

女の子は泣きながら母親のもとへ戻り、母親も申し訳なさそうに謝っていました。
しかしその10分後、新幹線は博多駅に到着し、怒られた女の子は先程のことは忘れたかのように、母親の手を握り、楽しそうに駅を後にしていきました。

よくよく考えると、一番辛かったのは、小さな女の子の他愛もないことに対して大きく反応してしまった、あのビジネスマンではないかと私は思います。

他人から怒られたり、嫌われたり、人間が傷つく事柄は世の中に溢れています。
しかし、一番傷つくのは「自分の他人の行動に対する反応」だと、私は思います。
きっと彼があの場面で「走るのはやめようね」と、優しく注意していたなら、彼にとってこのような悲しい事にはならなかったと思います。
私は、新幹線でその後もパソコンで仕事をする彼を見ながら、本当に気の毒だと思いました。

周りの人に対する反応は、私自身この事を顧みて、一呼吸おくこと、そしてじっくり考えて決断する事、この2点が大切だと改めて思いました。
本当に色々と考えさせられる新幹線の一コマでした。