先日の面談で、新しい事に取り組みたいという御相談がありました。
新しい事に取り組むという事は、非常に前向きで立派だと思いました。
しかし彼は非常に忙しく、時間も中々取れないと思います。
もし新しい事に取り組むとするならば、彼自身のプライベートの時間を削る事になります。
その様な状況で頑張ってしまうと、ただ忙しくなるだけです。
新しい事を始める際には先ず「やる事」を決めるのではなく、忙しい方ほど「やめる事」を先に決めるべきです。
今まで行っていた仕事は非常に愛着もあり、止める事は大変難しいです。
しかしやめてから始めなければ、時間や資源を大いに無駄にするという事を忘れてはいけないと思います。
だからこそ、まず「やめる事」を決めてから「やる事」を決める事が非常に必要です。
難しいとは思いますが、気を付けないといけないと思います。
経済の話です。
子供が病気になった際にも預けて頂ける「病児保育」という事業があります。
これは子育て支援において重要な役割を担っている事業だと私は思っております。
病児保育は医療機関併設型、保育園併設型、単独型で運営している所があります。
経営は国・都道府県・市町村から3分の1ずつの支援金と、利用者のお支払いで運営されています。
経営が難しい事業ではありますが、現在新型コロナウイルスの影響で利用者が激減し赤字等に拍車がかかっている状況だそうです。
そして現在、この事業所が減少していると御聞きしました。
この様な世の中で利用者が激減する事は仕方のない事だとは思います。
しかしコロナが収束した際にはまた必要となる事業だと確信しております。
更には、病児保育は世界で日本にしかない誇り高い事業です。
だからこそ我々は、国の財政支援を大きくしていく必要があるのではないかと思います。
病児保育という素晴らしい事業が減少し無くなる事は、日本人にとって不幸な事であるのは勿論ですが、誇りを失う事にも繋がるのかもしれません。
先日「我々は20年間クレームを頂いた事がない」と仰る先生がいました。
私は「失礼ですが、先生のクレームに対する感度が低いのではないですか。」と御伝えしました。
仕事をする上で、クレームは日常的に必ず存在致します。
患者様の「痛い」「アポイントが取り辛い」がクレームだと思う事は誰でも分かるかと思います。
しかし、次回のアポイントを取らずにお帰りになった患者様も「クレーム」だと感じ取れる人は少ないのかもしれません。
「“患者様と永くお付き合いする。”という我々のミッションの下で、アポイントを取って頂けないのは何故か」と些細な事でも疑問に思い、クレームと捉えるという事が良い仕事に繋がるのではないでしょうか。
クレームは我々にとっての最大の改善材料であり、チャンスと言えます。
このクレームに真摯に対応出来るようにするには、何よりもクレームに対する感度が高い人間になる事だと思います。