我々のグループには、日々多くのお子様が治療にお出でになります。
また、歯科医師から「子供の治療は難しい。」とよくご相談を受けます。
それは、「子供は一人一人違うと思って接する。」という大切な事を忘れているからだと思います。
私にも子供が6人いますが、皆それぞれ違います。性格は勿論ですし、それぞれが親に望むことも違います。
ここで大事な事は、親が子供に対して同じように接し、同じように期待することが優しさではないという事であり、それを子供達が理解してくれているという事です。
皆に同じように接し、同じ物を与える事は簡単です。しかし、そうではなく子供達の事をしっかりと理解し、望んでいる事を理解した上で接してあげる事が大切です。
何故なら、望んでいる事が違うわけですから、接し方が変わるのは当然の事です。だからこそ子供達それぞれに違うように接する事が、親の使命だと思います。
人間の「優しさ」とは、皆に同じように接する事ではなく、相手の事を良く考えて一人一人に違うように接してあげる事だと思います。
我々も子供の治療を行う上で、全て子供に対して、「どんな子供なのか?」「どんな事を希望しているのか?」を考えながら、その子供に対してのベストの治療を考えることが「優しさ」に繋がるのではないでしょうか?それが、我々の「平等に接するという事」だと考えます。
日経新聞の記事です。
出生数についてです。
2016年に100万人下回った際には、大変大きな話題になった事は記憶に新しいですが、今年は80万人を下回ると予想が出ているそうです。これは大変な事です。
これ程早く少子高齢化が進むと、社会保障始め、国の政策の多くが成り立たなくなります。
生産年齢人口を支える若年者が減少するという事は、「若年者が高齢者を支える」と社会保障のモデルが崩壊するという事です。
今後、社会保障等の制度を「どのように考え、どのように実施していくか」は、至急の問題です
何より、急激な少子高齢化が進んでいる我々は、先進国の中でもフランスやアメリカのように人口が増加している国の政策を検討すべきではないかと思います。
今朝読んだ本に「教育の目標は、自立させる事」と書いてありました。
“自立させる”というのは、他人の影響を受けずに自分で考えて意思決定する事だそうです。
しかし、自立させることが教育の目標ではないと思います。
自立するのは、大人であれば当然です。しかし、自立しても一人で出来る事には限界があります。
一番大切なのが、“我々”が主語で多くの人と協力して仕事をする事です。
共にやる事であり、それが大きな事、偉大な事をやり遂げる事に結び付きます。
自立するが目標ではなく、自立した人間が他人と手を取り合ってやっていくという事を目標にすべきだと思います。
本を読む事は大切です。しかし、筆者の方も万能ではありません。
読んだものそのまま受け入れるのではなく、自分で深く考えて、読み解いていく事が必要ではないかと思いました。