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2022年度 第1回基礎研修セミナーが開催されました。NEWS RELEASE

2022年度 第1回基礎研修セミナーが開催されました。

2022年度 第1回基礎研修セミナー

実施日時:令和4年6月9日 (木) 19:00~20:30

場所:宝歯会小倉事務所

講師:森本 泰宏先生(九州歯科大学 歯科放射線学分野教授)

演題:パノラマエックス線画像の診断法

2022年度 第1回基礎研修セミナーが開催されました。

<講演概要>

最近の歯科用コーンビームCTが多くの歯科医院で導入され、18000台を超えているとも言われています。確かに歯科用コーンビームCTは有効なモダリティです。微細な口腔領域を三次元的に診断できるツールとして揺らぎないものであると思います。しかし、パノラマエックス線画像は適切な撮影を行い、詳細に画像解剖を把握した上で用いるととても有効な情報を我々に供与してくれます。口内法やパノラマエックス線画像が歯科診療の根幹をなすものです。この両画像を用いることで歯及び顎骨に関する数多くの重要な情報を得ることができます。特に、パノラマエックス線画像は、歯、顎骨、上顎洞及び顎関節といった広い領域を一枚の写真上で総覧することができます。従って、隅々迄読影することで患者さんの主訴以外にも数多くの情報を我々に教えてくれます。一方で、広範囲な領域が描出されていても、その中の構造物を正確に理解していなければ宝の持ち腐れになってしまいかねません。そこで、今回の講習会では再度基本に立ち返り、このパノラマエックス線の正常画像解剖像を正確に把握して貰おうと思っています。併せて的確な診断を行うために重要な画像を得る為にパノラマエックス線撮影を適切に行うための知識についてもお話しさせて頂きたいと思っております。加えて、パノラマエックス線画像を用いた病変診断の手順につきましても、実際の画像を先生と供覧しながらご一緒に考えていきたいと思っております。その際、パノラマエックス線画像による骨粗鬆症のスクリーニングや脳血管障害を予測する所見についてもご一緒に考えていきたいと思っております。

<講師略歴>

1991年 九州歯科大学卒業

1995年 九州歯科大学大学院修了

同年  九州歯科大学 助手

1998年 九州歯科大学 講師

2003年 九州歯科大学 助教授

2006年 九州歯科大学 教授

    現在に至る

<参加者レポート>

 

初診時などに撮影する可能性が高く、まず目にすることの非常に多いパノラマという物について改めて1から教えて頂くことが出来たのは、研修医として歯科医師人生を始めたばかりの今知れて良かったと思います。正しい診断の為には何よりもまず正しい撮影が出来ることが大切であること、そして正しい撮影が出来なかったときは撮り直す勇気が必要であると感じました。

かじわら歯科医院勤務 O先生

 

学生時代ではわからなかったことを、実体験のある今では理解することが出来、非常に勉強になりました。パノラマ・デンタルは歯科医師にとって重要な判断材料であり、少ない情報源であると学びました。そのパノラマ・デンタルを失敗したとき、勇気を出して撮りなおすことのできる歯科医師になりたいと思いました。

新宮スマイル歯科医院勤務 T先生

 

詳しくパノラマについて説明してくださり、歯学部生の時にこのセミナーを受けたかったと思うほどでした。この1時間半のセミナーを受けた前と後で画像の見え方が変わったと自分で感じられたのは大きな変化だと思いました。このセミナーを通し、歯科医師として様々な病態をパノラマ画像から読み取り、見逃す事の無いようにしなければならないという責任感も感じたので、一層努力し診る目を養っていこうと思いました。

古賀スマイル歯科医院勤務 A先生